啓蟄の日にギフチョウの羽化を観察してきた
ホテルのロビーでチョウの羽化を見れるというので行ってきた。
今回、見れたのはギフチョウの羽化。桜の季節4月に見られるチョウで、冷蔵していたサナギを外に出すことで、春が来たと思わせて羽化させるということだった。
常温においてから5分くらいでサナギの頭の部分の殻が割れて、チョウが出てきた。
出てきたチョウは、上にのぼる習性があるそうで、指に乗せるとどんどん上に向かって動いていく。用意されていた木の枝に移すと、その上端で動きを止め、羽が広がるのを待っていた。体にある体液を行き渡らせることで羽を広げていくという。
はじめは羽がクシュクシュっと縮こまっていて、ミツバチのようだったが、30分くらいすると羽が広がり、独特の模様がわかるようになった。小さいがアゲハチョウの仲間ということで、模様も似ている。
この後、1時間くらいで羽が固まり、飛べるようになるという。
観察している間、説明員の方から、ギフチョウのこと、たくさん教えてもらった。
・名前の由来は、岐阜県で発見されたことから。でもそれより以前、江戸時代の書物にダンダラチョウとして記録がある。
・日本本州の里山に生息する、世界的には貴重なチョウ。里山が減ってきて都会では見られなくなっている。
・6月にサナギになって、落ち葉や岩、雪の下で春を待ち、チョウになる。チョウになってからの寿命は2週間ほど。
・オスの方がお腹が毛深くて少し小さい。そして、はやく羽化し、交尾ができる準備をしてメスの羽化を待つ。
テレビでしか見たことない羽化を間近で見れてよかった。こういう経験を幼少期にできると将来の夢や興味が広がるんだろうな。